エコで便利 診療室用自作セット 2011年10月号

福岡市 小林 増藏
- 皆様もそれぞれ診療室では、いろいろ工夫をしておられることと思います。歯科用器具の小物類は、ほとんどがプラスチックのケース(箱)に入っています。そこで、このケース類を出来るだけ捨てずに集めておくと、結構アイディア次第で面白いものが作れるのです。今回は、5年ほど前に自作した、廃品を80%使ったセット2点を紹介します。
まず、リーマー、ブローチ、バー、ガッタパーチャ、アルミキャップ、テンポラリークラウン等のケースで、捨てずに手元にあるものを見ながら、頭の中でほしい物を思い浮かべて、毎日毎日考えていくと、アイディアが固まってきます。
即重レジンの白とピンクの両方が使えるセットとインレー印象後の仮封材「デュラシール」のセットを紹介してみましょう。私は日々大変重宝しています。
両セットの本体(台)は、東京歯材社の根充剤「FR」の透明ケースです。ボールペン等で印をつけて、金冠バサミ等で穴を開け、研磨して仕上げます。そこに容器を差し込むのです。メルファー社のガッタパーチャの容器はプラスチック製とガラス製がありますので、必ずガラス製を使ってください。即重レジンや「デュラシール」の液がプラスチックに触れると溶けるからです。ガラス容器の底には両面テープを使って固定すればOK です。ジョーゴは百円ショップ等で探してきます。即重レジンの粉末容器は口が小さくキャップ付きの、松風のティッシュコンディショナーⅡのキャップ付き容器を使ってみました。小筆も歯科用は高価です。百円ショップやグッデイやナフコ等で探してみましょう。
頭の中でアイディアを練り、失敗を繰り返しながら、出来上がるまでの過程と出来上がったときの喜びは、それはそれは格別です。さらに又改良を加え、進化させることも出来ますね。
お好み焼き屋 甲子園 2011年9月号

福岡市 小林 増藏
- お好み焼きは庶民の味だ。関西風、広島風等ありますが、自分で焼いて食べるのもいい。「どんどん亭」等、家族連れで行くと子供たちが料理の実体験をするので、料理に興味を持つきっかけにもなり、一石二鳥だろう。プロが焼いたものを食べるのもいい。いつもベストコンディションで食べられるから。福岡市西区福重3丁目の「赤坂」は30年以上前からの営業で、私は今も時々食べに行きたくなるお店です。
さて今回のおすすめは、西鉄久留米駅2階、味のタウンの中の「甲子園」です。オムライス、焼き飯等もありだが、一番は「焼きそば」です。たっぷりのもやしと独特の甘酸っぱい味わいは「そ、そんな味ってあるの」という感覚です。ここでしかない味、又他にはない味です。
実は10年程前、毎月当協会の筑後支部世話人会に行く事務局次長の上杉裕道君が「小林先生、久留米に行くなら『甲子園』に行かんといかんばい」と教えてくれた。彼は会議で協会活動についてケンケンガクガク議論をしていた時、「先生、医師、歯科医師の視点ではそうかもしれませんが、私たち患者・国民から見るとですね……」と鋭い指摘をしてくれていた。彼はその後残念ながら癌に倒れ帰らぬ人になってしまったが、久留米の「甲子園」の焼きそばを食べる時、上杉君の鋭い視点を思い出し「上杉君だったら、今どう言ってくれるかな」と自問自答しながら、ここでしか味わえない焼きそばに舌鼓を打つのです。
「学生時代、学校の帰りに甲子園でお好み焼を食べてから帰っていましたよ。今も時々行きます。昔とかわらん味わいがいいですね」と久留米のベテラン歯医者さんも言っていましたっけ。
ライト付きハンドピース 2011年8月号
- ペンネーム:鳥目の歯医者
最近のユニットでは、タービン、エンジン共にライト付きが当たり前のようになっています。ライトがないと不安で切削ができない先生も多いのではないでしょうか。
- 古いユニットには、ライト付きの設備が備わっていないものも多く、ヘッド部分をライト付きの物を買ってもホースの中にライト用のファイバーが入っていなければライトは照射されません。
その中で、白水貿易社が扱っているW&H社(オーストリア)の新型サイネアというマイクロモーターは、ハンドピースの内部に光源を内蔵しているため、ホースに関係なくライト付きのハンドピースとなります。ハンドピースは、コントラアングルのほかに、ストレートも販売されています。マイクロモーターは、タービンの代わりとなる5倍速の他、等速や低速もあります。
九州デンタルショーにも出展されており、その際にタービンも作成中との情報をいただいていましたが、完成していて購入可能です。
ホースに光ファイバーが入ってないためにライト付きのハンドピースを装着することを諦めていた先生方やファイバーが切断してライトがつかなくなっている先生方には、是非おすすめの商品です。
フケ・抜け毛の心配な方へ「アロエ」 2011年7月号
- ペンネーム:かすがのつぼね

毎日シャワーを浴びて、しっかり念入りに髪を洗ったのに、なぜかフケが出てしまう。その上、抜け毛が多いなど少々困っていました。
抜け毛が多いと「はげ」の心配があるけど、年取ってくると自然に起こりうることだから仕方ないか、と諦めていました。最近では、○×増毛などといった方法もあるのだからそんなに気にすることはないか、などと半分諦めに近い複雑な気持ちで過ごしていました。
そんなとき、アロエを煎じて頭皮に付けるとフケも出なくなるし、抜け毛も減ると耳にしたので実行したところこれがなかなか調子いいのでご紹介します。
- やり方は至って簡単。
アロエの葉っぱを5~6枚用意します。これを5㎜間隔くらいで刻む。500mlほどの水を入れたやかんに入れ弱火で沸かす。沸騰したら、更に弱火にして15分ほど煎じる。さて、時間が経つと、そのまま火を消して常温になるまで放置。その後は、ペットボトルに入れ洗髪した後、頭に降りかけよく頭皮と馴染ませる。それだけです。
翌日から、フケは出なくなりますし、抜け毛が気にならなくなるほど少なくなります。フケと抜け毛の心配のある方、一度試してみてください。
原発関連の映画 2011年 6月号
- エネルギー問題を考えるきっかけに

- 糟屋郡 加藤 明彦
福島第一原発の事故は悲惨な状況をもたらしています。この事故により、原子力発電やエネルギー問題を考えるきっかけになりました。今回は原発に関連した2つの映画のおすすめです。
■「東京原発」(DVD)
- バサラ・ピクチャーズ株式会社、役所広司主演、2004年の作品です。
「東京に原発を誘致する!」役所さん演じる東京都知事の爆弾発言。原発の推進派、反対派の議論が飛び交う中、意外なストーリーの展開。個性的な俳優と味のある演技が光ります。映画ですからコミカルに描かれている部分もありますが、原発の安全性の欠陥やプルトニウムの運搬の危険性など、かなり詳細な調査をした上で作られている作品です。
発売当初、この映画がヒットしたかどうか知りませんが、皮肉にも福島原発の事故直後からDVDの注文が殺到してしばらく欠品状態でした。東京都庁でのロケが許可された最初の作品だそうです。
■「100,000 年後の安全」
- 2009年、配給アップリンク。
「オンカロ」という施設は御存知でしょうか? 現在フィンランドに建設中の原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場です。オンカロとは「隠された場所」という意味です。
高レベル放射性廃棄物は安全な状態になるまで10万年かかると言われています。固い岩盤を掘削し地下500メートルに地下都市のような巨大施設がつくられています。正式運用は2020年の予定、今回世界で初めてこの建設現場にカメラが潜入したドキュメンタリー映画作品です。
はたして10万年先まで放射性廃棄物を安全に管理できるのか? そもそも10万年後に人類が存在しているのかどうかさえも分からない。処分場での当事者のインタビューの中に苦悩と迷いが交錯します。
福岡ではKBCシネマで上映していますが、残念ながら6月中旬までの予定です。どうしても見たいという方にはDVD販売(海外)もされていますが字幕はありません。笑いの要素は無く、シリアスな内容です。
2010年パリ国際環境映画祭グランプリ受賞。
代用品あれこれ 2011年5月号
- ペンネーム:ドクターK
厳しい経営環境の下、よりいっそうの経営努力を迫られている昨今ですが、高価な歯科専用品から安価な汎用品に切替える事で、少しでも経費削減を図ってみましょう。
▼次亜塩素酸ナトリウム
- ネオクリーナーやヒポクロリットソリューションの一般名ですが、同様に10%次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする薬剤に、「ピューラックス10(製造販売・株式会社オーヤラックス)」という製品があります。
価格は驚くほどリーズナブルなのですが、容量が18リットルの製品しかありません。「ウチ1軒では多すぎる」と思う先生はグループで購入して小分けするか、濃度が6%と少し低くなりますが、600ミリリットルや1800ミリリットルの製品「ピューラックス」(これも非常に安価)がありますので、いかがでしょう。
因みにこれらは第2類医薬品ですので、歯科医院での使用に当たって「キッチンハ○ター」等よりは問題ないと思われます。
▼トレークリーナー
- 石膏が固まって模型を外した後のトレーは、専用の薬剤に浸漬して印象剤を剥離させるのが一般的かと思います。
ですが冷蔵庫がある診療室なら、薬液等を使用せず「無料で」トレーを清掃する方法があります。
方法は簡単至極。トレーを印象材ごと冷凍室に放り込んで凍結させた後、取り出して自然解凍させるだけです。
すると印象材中に含まれる水分が凍結・解凍する過程で流出するので、ボソボソになって剥がれます(凍らせた豆腐や蒟蒻を解凍するとスポンジみたいになって食べられたものじゃないというのと同じ原理です)。
人から聞いた情報ですが、けっこう奇麗に外れます。後はタワシ等でよく擦って、細かいカスを落とすだけですので、お試しください。
訪問診療に役立つグッズ 2011年4月号
- ペンネーム:ドクターK
▼DENTクリップライト
- 訪問診療を行っている先生方が、往診先で苦労するのが視界を確保する為の光源ではないでしょうか。ミラーとライトを持てば、それで両手は塞がってしまいます。また、ずっとライトで照らす必要はないけれど、治療途中でちょっと光が欲しい時に、いちいち持ち替えるのは面倒なもの。そんな時に重宝するのがこの製品です。
構造自体は至極単純でLEDのペンライトにミラートップが付いただけなので、腕に覚えのある方は自作してもよいかもしれません(本体と専用ミラートップで定価3000円とやや高価ですから)。ただし、強度を十分に確保する必要があると思います。専用ミラートップ単品でも販売しているので(3本組1500円)、改造して市販のペンライトに使えるようにするのも一興かと思います。
訪問診療以外では小児の治療にもお奨めです。ユニットに座ってくれない子や泣きわめく子でも、「鏡の付いたペンライト」には興味を示して口を開けてくれることが多々あるので、当院では別に1本、院内に常備しています。
▼パソコン用エアダスター
- 訪問診療に役立つグッズをもう一つ。インレーや補綴物・義歯を乾燥させたり、ちょっとした粉塵を取り除くのに、院内ならエアで簡単にできますが往診先ではそうはいきません。綿球やティッシュを出すのは面倒だしゴミも出ます。そんな時に便利なのが、パソコンに付いたホコリを吹き飛ばすのに使われるエアダスターです。
人体に無害と言い切れないので口腔内では使えませんが、1本数百円で往診先でのエアブローが可能になりますし、意外と長持ちするので経済的です。